2年生になると実習が始まるよね?
大変だった?
そうだね。
とにかく記録物が多くてそれが大変だったね。
実習って全然イメージわかないけど、どんな感じなのかなぁ?
看護学生2年目になるといよいよ本格的な実習が始まります。
忙しくなってきますよ。
目次
2年目
授業
2年目は1年目より看護に関係した授業の割合が多くなります。
座学もありますが、実技の授業も増えます。授業の前半に教員が実技内容について説明したりデモンストレーションを行うのを見学したりし、その後グループごとに分かれて学生同士で実践していきます。1回のみの実技の練習で終わるものもあれば、テストが行われることもあります。
実技テストの前には、1年生の時と同じように空きコマや放課後の時間を利用して練習します。たまに教員が来てアドバイスをくれることもあります。
そして2年目に新たに「看護過程」の授業が始まります。
これは実習に行く前に患者さんのことが見れるようにするための授業です。
具体的な患者さんの例をもとに、その患者さんに必要な看護について考えていきます。7人程度のグループに分かれて行います。
簡単に説明すると、患者さんの病気や治療について調べ、項目ごとに問題点を探し出し(栄養や運動、睡眠など)、必要な看護が何かを考えます。そしてそれを行った結果どうだっかか評価し、また新たに目標をあげたり看護の内容を変更したりします。
看護過程の授業が終わると、本格的な実習が始まります。
実習
2年目からはいよいよ本格的に実習が始まります。
1クール2週間で、月曜日から水曜日までが病院で実習、木曜日と金曜日が学校で授業になります。
実習の前にはその領域に関連した看護過程の授業があります。成人看護だったり、小児だったり、精神というような感じです。
次に実際の実習の流れについて説明します。
実習初日
実習初日は、使用する物品の位置の説明やどういう病棟かなどのオリエンテーションが行われます。
そして学生が担当する患者さんを紹介してもらい、学生同士でどの患者さんを担当するか話し合います。そのあと患者さんや家族のもとに行って挨拶をし、実習に関する同意書にサインをいただきます。
そして、患者さんと話したりカルテを見たりして必要な情報を収集します。
その日の実習が終了して自宅に帰ったら、患者さんの病気について調べたり収集した情報を分類して記録用紙に記入していきます。そして現在の患者さんの状態を分析し、必要な看護を考えます。どのような方法でやるかを用紙に書いて翌日教員に提出し見てもらいます。この記録がとにかく大変で、夜中かかっても終わらない事があります。
学生の中には、先輩や先にその実習に行った他の学生に記録を借りて、自分流にアレンジしつつ写してやっている賢い人もいました。私はまじめに自分でやっていましたが、時間がかかるし評価もいまいちだったので、評価のいい学生のものを借りてそのようにやる方が効率がいいと思います。
実習2日目
2日目からは前日作成した記録をもとに、実践を行っていきます。
朝病院に着いたら教員に記録を提出します。その日自分がすることのスケジュールやすることを書いた用紙も提出します。
そして実習開始時間になったら病棟まで移動します。学生の代表者が病棟の看護師に挨拶をし、学生控室に移動します。
そこで教員から戻された記録をみながら、自分が受け持った患者さんのことやその日することを順番に発表します。看護技術は1人ではできないものもあるため、他の学生や教員、病棟の実習担当者とスケジュールの調整を行います。
それから前日や夜間の状態をカルテで見て、患者さんのもとに行き検温をしたり必要な情報を収集したりします。その間にシーツ交換やオムツ交換、洗髪など必要な技術を他の学生と協力しながら行っていきます。さらにその合間に時間があれば当日の記録も行います。
残りの記録の続きは自宅に帰ってから行います。
3日目以降
水曜日も同じような流れになります。
木曜日と金曜日に実習に関する授業があり、そこで学生同士で話し合ったり、教員から記録のアドバイスをもらったりします。不十分だった技術について練習することもあります。
他の座学の授業も行われますが、とにかく記録が終わらないため、こっそり(なかには堂々と)授業中に記録をしている学生が大多数です。
実習最終日には病棟の実習担当者も加わって全員で反省会を行います。
どういう患者さんを受け持って何を考えてどうしたか、その結果どうだったか、自分の感想を述べていきます。または何かテーマを決めて話しあうこともあります。前日に自分が話すことを考えて準備しておきます。
基本的には、この繰り返しで実習が進んでいきます。
イベント
2年目も1年目のようにオープンキャンパスやスポーツ大会があります。
そのなかでも特に注目のイベントが戴帽式です。
戴帽式といっても今はナースキャップが廃止されているので、蝋燭を持って1人ずつ火をつけてもらいます。
最後に全員で誓いの言葉を述べます。これには地元のテレビ局が取材に来ることもあります。
うさまりこの場合
私の学校では戴帽式は初夏に行われました。
講堂でクーラーもない中、炎が顔の近くで照らされるため、暑かったことを覚えています。
そしてこの戴帽式の練習も本番まで何度か行われます。
社会人学生は特にこういった時間が無駄に感じるひとが多いんですよね。
(私も。しーっ👆)
伝統的なイベントで大事なのは分かるんですけどね。
だけど真っ暗な中に蝋燭の明かりが灯るのはとてもきれいだったなぁ。
実習が始まるととにかく記録が大変です。
といっても土日は休みだし、夏休みや冬休みもあるし、遊んだりアルバイトも全然できます。
なかには実習中にもアルバイトをしている学生がいました!
次は3年目についてです!
実習頑張るぞー!