看護師の仕事、だんだんイメージがわいてきたよ。
うんうん。
てか仕事内容わからないまま看護師目指してたの⁉
なんとなくドラマなんかで見て、こんな感じかな~って…。
おいおい。
それじゃあ、こないだの続きを説明していくよ。
看護師の仕事は療養上の世話と診療の補助に分かれます。
今回は診療の補助についてみていきましょう。
目次
1.診療の補助って?
診療の補助とは、医師の指示に基づいて行う医療行為です。医療行為は本来医師が行うものですが、指示があれば看護師もしていいよ、ということです。
具体的には次のようなことです。
- 採血
- 注射
- 点滴
- 医療機器の操作
- 処置
他にも多くの行為があります。
これらについても順番に詳しくみていきましょう。
1.採血
患者さんの血管から血液を採取することですね。検査目的で行われることがほどんどです。
事前に指示が入っている場合もあれば、患者さんの状態が急に悪化した時に緊急で行う場合もあります。
うさまりこの体験談
採血は学生の間は行うことが出来ません。免許がないからですね。学生の間は作り物の腕での実習がありました。昔は学生同士で練習していた時代もあったみたいですね。
というわけで、就職してから練習するようになります。
私の就職した病院では、まず全体の研修で学生の時のように作り物の腕で練習して、それから同期同士で差し合いっこしました。
最初人に針を刺すのってすごく緊張します。みんなドキドキしながら行いました。中には泣いたり倒れたりしちゃう子も!全然平気な人もいるんですけどね。
でも大丈夫!みんないずれは出来るようになります。
研修のあとは、自分の病棟の同期と勤務終了後に練習していました。先輩も腕を貸してくれたり教えてくれたりして、本当にありがたかったです。(先輩に刺すのも緊張します…。)
そしていよいよ患者さんからの採血です。最初は血管が分かりやすい患者さんから行います。それから意識レベルの低い患者さんや、採血しにくい患者さんへと範囲が広がります。
採血の難しい患者さんも、3回自分でやってみてダメだったらもっと上手い先輩が交代してくれるので、なんとかなります。
ちなみに私は採血好きでした。太い血管から勢いよく血液が流れてくるのが気持ちいいですし、難しい血管を一発で採れた時は快感です。
だけど、忙しい時になかなか採血できないときはとても焦りました。
2.注射
これは注射器を使って患者さんの血管等に薬剤を投与することですね。
注射と一口に言ってもいろいろと種類があるんですよ。
血管に投与するほかにも、皮膚や筋肉に入れる時もあります。インフルエンザのワクチンのような予防接種は皮下注射ですね。
患者さんが自分で行う注射もあります。糖尿病の患者さんがインスリン注射をする場合です。ペン型の注入器を使用します。ボタンを押すだけなので簡単にできます。
3.点滴
点滴も注射の一部です。
少しずつや大量に投与する場合に行われます。
点滴をするためには血管に針を留置しなければなりません。
(実際は針は刺し終わったら抜いて、柔らかい素材でできた細い筒が血管の中に残ります。)
これも採血と一緒に同期同士で練習しましたよ。
そして、点滴って長時間針が入ったままになるんですね。
すると、中には引っ張って抜いちゃう患者さんもいます(>_<)
現場は血の海でまるで殺人現場…ってなことも。
せっかく難しい血管でとったのにすぐ抜かれたら泣きそうになります。
4.医療機器の操作
上の点滴の場合も、正確に点滴の量や時間を調整したい場合に「輸液ポンプ」や「シリンジポンプ」といった医療機器を使用します。
これも学校の授業で習うのですが、それだけだとまぁ忘れてますね。
就職してから自分で予習・復習して、先輩に見てもらいながら実践して覚えていきます。最初慣れるまでは少し難しいですが、何度もやっていると覚えてきます。機械に数字を入力するのですが、その値や入れる場所さえ間違わなければ大丈夫です。最初は先輩と確認しながらやるのがいいですね。
他に私が実際に扱ったことのある機器は「人口呼吸器」です。これもなかなか複雑ですね。だけど私の病院にはそういった機械を専門に見る職種の人がいて、最低限これが必要だということが出来ていれば大丈夫でした。もちろん、本を読むなどして自分でも勉強しましたよ。
5.処置
これも範囲が広いんですけど、分かりやすいものをあげるとしたら傷の手当でしょうか。
例えば寝たきりの患者さんは床ずれが出来てしまうことがあります。
それをきれいに洗浄して、薬を塗布し、適切な被覆材で保護します。
これを続けていくと、あ~ら不思議。きれいに治っていくんですよね。
処置の仕方って病棟や病院によって全然違っていることがあります。
やり方、薬や被覆材の種類がその病棟や病院によりけりなところがあるんですよね。または人によってもやり方が違ったり…。
これって結構混乱しますよ。だけど人の言うことやそこで行われていることを鵜吞みにするのではなく、自分でしっかり調べて正しいやり方でやっていくのが大事だと思います。
最後に
前回、ちよ子ちゃんがオムツ交換ができるようになるかや医療事故を起こしてしまわないか、不安に思っていましたね。
私も正直不安でした。
まずオムツ交換についてですが、慣れます。(笑)
私は看護学校の1年目に行った初めての実習で患者さんのポータブルトイレの片づけをしたのですが、においや汚物を見るのがダメで、えづきながらしました。
初めてオムツ交換をしたときも抵抗がありましたが、えーいっと吹っ切ってやりました。そんな感じで何度もやっていると慣れてきます。
医療事故については、様々な予防策が取られています。
薬を患者さんに投与するときは2人以上でチェックしたり、使用する物品も違うものを使うと合わなくて使えないようになっていたり。
それでも看護師の仕事って命に係わることなのでプレッシャーは大きいですね。
予防接種した時に全然痛くない時があったな。
私も痛くない注射ができる看護師さんになりたいな。
そうだね。患者さんの苦痛を軽減させることも看護師の仕事だけど、検査が苦痛になることもあるよね。
なるべく患者さんの負担がなくなるように自分の技を磨けていけたらいいね。
人の血管つい見ちゃう