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【看護師失格】ミスをして落ち込んでいます。辛い気持ちをどう乗り越える?

ちよ子
ちよ子

仕事でミスすると落ち込んじゃうよね。
どうやって乗り越えたらいいのかな?

うさこ
うさこ

特に看護師の仕事は命に直結するから怖いよね。
大きなミスをするとなかなか立ち直れないことも。


ミスが怖い看護師1
ミスが怖い看護師1

看護師だけどミスをして落ち込んでいる。
看護師を続ける自信がない。
看護師向いてないかも。

ミスが怖い看護師2
ミスが怖い看護師2

今はインシデントでギリギリ済んでいます。
だけどいつか取返しの付かないようなミスをしそうで怖いです。

あなたは仕事でミスをして落ち込んではいませんか?
自分は看護師失格だと思い悩んでいる人もいるかもしれません。

いつかヒヤリハットでは済まないような大きなアクシデントを起こしそうで怖いと思っている看護師もいるでしょう。

ミスをしたからと落ち込んだり気が動転したままだと、余計にミスを起こしやすくなってしまいます。

そのような悪循環からミスが連発することでますます落ち込んで、看護師自体を続けるのが困難になる看護師もいます。

うさこ
うさこ

私が働いていた病院にも、ミスをしたショックから病棟に来られなくなった新人看護師さんがいました。

落ち込むのは悪いことではありません。
自分がミスをしたということを自覚できているからです。
しかし落ち込むだけでは何も状況は変わりません。
ただただ自分が苦しいだけです。


ではそこから脱出するにはどうすればよいのでしょうか?

そこでここでは看護師のミスへの対処方法について解説します。

ミスをして落ち込んでなかなか立ち直れないという看護師さんはぜひ参考にしてみてください。

看護師がミスから立ち直るための3つの考え方

看護師なら誰もが大なり小なりミスを経験するものです。
先輩に怒られて凹んだり、自分自身がダメな看護師に思えて落ち込んでしまうこともあるはずです。
中には立ち直れないようなミスをしてしまい、出勤できなくなって看護師自体を続けられなくなる看護師もいます。

看護師が落ち込んだ時に立ち直るにはどうすれば良いのでしょうか?

  1. 落ち込むことは悪いことではないことを理解する
  2. 未来や外に目を向ける
  3. こっそり周りのせいにする

①落ち込むことは悪いことではない事を理解する

落ち込むことや恐怖心があることはマイナスに思えるかもしれません。
しかし落ち込むことは悪いことではありません。
なぜなら少なくともミスしたことを自覚できているからです。
自覚できているならそこから改善できます。

うさこ
うさこ

大丈夫!落ち込んでいるあなたは成長していける看護師だよ!

中にはミスをミスと自覚しない看護師もいます。
ミスを隠したりごまかしたり、人に責任転嫁する看護師だっているのです。

実際看護師はミスを隠しやすい状況にあるというのも事実です。
患者さんや家族は看護師が何をしているか分からないこともほとんどです。
薬の種類や処置の内容なども分かりませんし、実際に必要なことがされてるのかも分からないことだってあります。

うさこ
うさこ

そういう方法で上手く生き残っていく看護師もいるんですけどね。
ズルさを覚えるか、自分自身を向上させていくか、どちらの道を選びますか?

ちよ子
ちよ子

個人的にはミスを自覚して改善していこうとする看護師さんを応援したいな。

先輩ナースの中には新人のあら捜しをしたりミスに対して攻撃したりすることに快感を感じる人もいます。
そのような人の前で落ち込んだりへこんだ様子を見せるとますます相手の攻撃欲を刺激してしまいます。
何か言われたからと落ち込むのではなく、反省はしつつも毅然とした態度を取りましょう。

うさこ
うさこ

気の優しいナースや素直なナースには性格的に難しいところもあるけどね。
無理に性格を変えようとするよりそういう看護師とはなるべく距離をとって、理解してくれたり自分にとって良いアドバイスをくれる人に耳を傾ける方がいいね。

先輩からミスを指摘された時には

  1. 事実を確認する
  2. ミスへの対処と関係者への謝罪
  3. 改善策を伝える
  4. アドバイスを求める

このような流れで説明すると良いでしょう。

うさこ
うさこ

ミスを自覚している看護師さんの方が潰されていくのは悲しいことです。

潰されないでー!

ちよ子
ちよ子

先輩ナースは一見厳しいようでも正しいことを言っていることもあるし、逆のパターンもあるよね。

うさこ
うさこ

そうなんだよね。

「なんで相談しなかったの?」って言われると一見怒られているようだけど、分からない時は相談してというアドバイスでもあるよね。

「あなたはちょっと頭が弱いのかもね。看護師は向いていないのかもよ。親御さんにも相談して他の道を考えてみてはどう?こんなこと本当は言いたくないけど、あなたのためを思って言っているのよ。」なんて言われて、私のことを考えてわざわざ言ってくれているんだって思ってた看護師もいるけど、これは違うような?

②未来や外に目を向ける

ミスをしてしまうとどうしてもミスをした事実にばかり目を向けてしまいがちです。
自分のことばかり責めてますます落ち込むという悪循環になります。
「看護師失格だ。」「看護師に向いていないかも。」とマイナス思考に陥ってしまう看護師もいるでしょう。

しかしそんなことをいくら考えたところで事実は変わりませんし、何も進歩はありません

そこから抜け出すには、内側ばかりに目を向けるのではなく外側に目を向けこれからの未来を見ることです。

  • 起こしたミスに対して何ができるか?
  • 今後同じようなミスをしないためにはどうすれば良いか?
  • 今の環境で自分は働き続けたいか?未来の自分のために今何をすべきか?

このようなことを考えて実際に行動することで先に進むことができるのです。

うさこ
うさこ

そうは言っても最初はなかなか気持ちを切り替えられないこともあるよね。

落ち込んでしまったっていいんだ。
誰かに話しを聞いてもらったり、元気をもらえるような音楽を聴いたりしようよ。
時間が経つと冷静になれることだってあるからね。

③こっそり周りのせいにする

ミスをして落ち込んでしまうような看護師は真面目で責任感の強い看護師です。
逆に落ち込まない看護師の中には自分のミスを認めず他人や周りのせいにする人もいます。

ミスの原因は確かに自分にもあるかもしれません。
しかし、自分だけが原因ではないということもあるでしょう。

「人間はミスを起こすもの」という考え方が今は主流です。
ミスを起こすことを前提に起こらない仕組みを作ることが大切なのです。

うさこ
うさこ

忙しすぎて休憩も取れないほどの仕事量。
休日出勤や遅くまでの残業。
新人いびりや個人への責任転嫁。

これらだってミスの原因だよ。
これらの問題に対してあなたの職場はちゃんと対応できてる?

きちんとすることをしているのに起きてしまったミスは自分だけの責任ではないですし、他の人の責任を被らされていることだってあります。
また忙しすぎてしなければいけないことができないのは、病院の仕組みや人間関係の問題によるところがあるかもしれません。


「先輩の受け持ち患者さんのトイレ介助して転倒させてしまった。だけどそもそも先輩がコール取らないのがおかしくない!」

「受け持ち患者からのコール対応ができなくて行ったら転倒してた。だけど他の患者の対応もしてたのに同時進行なんて無理だよね?」

こんな風に自分だけを責めるのではなく、自分以外に問題がなかっか考えて声に出すことは悪いことではありません。

うさこ
うさこ

実際に先輩や病棟でそんなこと言っちゃうと人によっては余計にいじめられてしまうけど、気が強くて言える人もいるよね。

「自分がしたミスだから自分が悪いし…。」って考えちゃう看護師さんは、もっとわがままになろう。
周りの看護師を見てみて。わがままでしょ?(笑)
こっそり友達や家族など話を聞いてくれる人に愚痴っちゃおう。

新人ナースは知識や技術が未熟です。
ミスを起こしやすいのは当然です。
失敗しながら改善していくことを繰り返して一人前になっていきます。
それにはもちろん自分自身の努力が必要です。
だけど個人の力だけに任せるのは無責任です。
人を教育して育てていく病院や先輩のサポートもなくてはなりません。 

うさこ
うさこ

病院の環境自体に問題がある場合も。

あわせて読みたいブラック病院の特徴とは?何がブラックなの?元看護師の私が全て暴露します!

ちよ子
ちよ子

上手く気分転換するのも大事だね。

あわせて読みたいストレスやばすぎ!看護師の効果的なストレス発散方法6選(チェックリスト付)

看護師のミスはなぜ起きる

そもそもなぜ看護師はミスを起こすのでしょう?
ミスが起きる原因には以下のようなものがあります。

  1. 必要な手順を省略した
  2. 知識の欠如や技術の未熟さ
  3. 集中力不足

①必要な手順を省略した

決められた手順をきちんと行っていなかったことでミスが生じることがあります。

例えば与薬の際には患者の名前や薬の種類などチェックする必要がありますが、慣れてきたり忙しくてめんどくさい時に省いてしまう看護師もいます。

うさこ
うさこ

学生時代に習った6R覚えてる?
勉強しても実践してなきゃ意味ないよね。

私のケースをひとつ紹介します。

注入食の患者さんを受け持ったときのことです。
その患者さんの薬を他の看護師が溶かして準備してくれていました。
シリンジに患者さんの名前が書かれており注入食と一緒にセットされていたため、同じ患者さんのものだと思い注入食を繋げる前に与薬しました。
ところが他の注入食の患者さんの薬がなく、私が与薬した患者さんの薬が残っていたためそれぞれの患者さんの薬が入れ替わっていることが判明しました。

インシデントで医師に報告したのですが、「与薬の前に患者と薬を確認しないのか!」と怒られました。
「患者名はシリンジに書いてあったのを確認したけどそれがそもそも違っていたのに…」となんだかもやもやした思いをしましたが、確かに準備する人が間違っていることもあります。
そもそも本当は薬袋に書かれている患者名と薬剤の内容を確認しないといけないよな、と思ったのでした。

うさこ
うさこ

病院のルールや慣習で難しいこともあるけどね。
仮に新人が「こうした方がいいんじゃないですか?」といったところで聞いてもらえないし。

いい加減なルールの病院は患者さんだけでなく、自分の身も危険です。

ちよ子
ちよ子

反対にちゃんとしたルールがあるのに守らないのは自分の責任だね。

②知識の欠如や技術が未熟

特に新人看護師は知識が不十分で技術も未熟なためミスを起こしやすいです。
学校で学んだことと違うところがあったり、病院独自のルールなどもあったりと最初は分からない事ばかりです。

看護師になって初めて行う技術もあり、手順や注意点などがあいまいで生じるミスもあります。

うさこ
うさこ

私も最初は必要物品の準備が抜けていたり忘れたりしててナースステーションまで走って戻ることがよくありました。
一人でやってもオッケーの許可がでても不安なところや曖昧なところはその都度聞いていました。
例えば輸液ポンプの速度設定なんかは合ってるか不安でその都度先輩ナースに確認してもらってました。

何回も確認してもらってたら「まだできないの?」って言われたけどね…。

みんなよく怖くないなって思っていました。

ちよ子
ちよ子

看護師になりたいけどやっぱりミスが怖いよね。
看護師の友達がダブルチェックするから大丈夫だよって言っててそれなら安心だと思ったけど、一人で確認しないといけないところもあるのね。

③集中力不足

疲れていたり考え事をしていたりなどで集中力が切れているときにはミスが起こりやすくなります。

うさこ
うさこ

個人的に一番キツかったのが睡眠不足の時。
集中力より眠気の方が勝つことが多いんだよね。
残業や勉強で睡眠時間って削られがち。
睡眠も確保しなきゃだけどそうすると自己学習の時間が足りなくなるし辛み(泣)

看護師が起こしやすい3つのミス

看護師が起こしやすいミスにはどのようなものがあるのでしょうか。
よくあるものを挙げてみましょう。

  1. 転倒転落
  2. 誤薬
  3. チューブやドレーンのトラブル
うさこ
うさこ

全部体験済みです…。

①転倒転落

看護師がするミスの中で最も多いものと言えば転倒転落です。

うさこ
うさこ

インシデントレポートの内容って圧倒的に転倒転落が多いよね。

ベッドから立ち上がろうとした患者さんが床に倒れていたり車いすに乗っている患者さんが立ち上がろうとして転倒したりなど、転倒転落を経験しない看護師はいないでしょう。

うさこ
うさこ

立ち上がれないように車椅子に抑制ベルト付けていても、付けたまま車いすを持ち上げて立ち上がろうとするツワモノもいました。

転倒転落を防止するか、ADLを優先させるかのジレンマ

移乗に介助が必要な患者さんは介助中に転倒転落のリスクがあります。

そのリスクを下げるためにベッド上安静の指示に変更になることがあります。
ところが患者さんは自分で歩いてトイレに行きたいなどの理由から、どうしてもベッドから起き上がろうとしてしまいます。
特に認知症の患者さんなど指示が理解できない患者さんは安静にすることは困難です。

最初はセンサーを付けて対応しても立ち上がる頻度が多いと、ベッド柵を取り付け、抑制をし、睡眠薬や精神薬を使って落ち着かせ…という流れで今度は患者さんのADLが低下してしまいます。

転倒転落で骨折をしたり家族から訴えられるというリスクもありますが、それを避けようとすると患者さんが寝たきりになってしまうという結果にもなってしまいます。

うさこ
うさこ

これって難しい問題だよね。
私の知ってる高齢女性、入院前はADL自立してたんだけど病院ではオムツでベッド上安静が続いていました。
無事退院できたのはいいけど、筋力低下のせいか介助がないと立ち上がれない状態に。
家族も介助するのが難しいのでベッド上に寝たきりになってしまいました。

ちよ子
ちよ子

せっかく病気が治って退院できたのに寝たきりになるって何だかなぁ。
患者さんのために介助を行う方がミス発生リスクが高くなるという皮肉。

②誤薬

誤薬も看護師がするミスの中では多いものです。

直接薬袋等から患者さんに与薬する場合は患者名や薬の内容などが記載されているので、きちんと確認させすればミスは予防できます。

しかし薬を準備する看護師と実際に与薬する看護師が異なっている場合は要注意です。
準備した看護師が違う患者さんのものと間違えていたり、与薬する看護師が実際の内容を確認できなかったりとミスの可能性が高くなります。

うさこ
うさこ

先ほど例にあげた私の例ですね。

ちよ子
ちよ子

ビオフェルミンなど整腸剤のミスだとセーフなんだよね。

うさこ
うさこ

害がないからね。
しかし他の薬でも明らかな症状がなければ隠されるという業界の裏側。

③チューブやドレーンのトラブル

自己抜去や閉塞などのチューブやドレーンのミスもよく聞かれるものです。
点滴のミスには、点滴漏れや閉塞などがあります。

うさこ
うさこ

点滴自己抜去でまるで殺人事件現場って一度は経験するよね。
見えないように通し方を考えてみたり包帯を上から巻いたり色々工夫するんだけど相手は手ごわいのです。

看護師がミスを起こしやすい3つの状況

看護師はどのような時にミスを起こしすいのでしょうか?

  1. 仕事量が多い
  2. 緊張や睡眠不足・疲労
  3. コミュニケーション不足

①仕事量が多い

仕事量が多いと忙しさでミスを起こしやすくなります。

また一つずつ手順通りにやっていると、時間がかかり仕事が終わりません。
そこから手順を省略して時間を確保するようになります。
その結果ミスが生じるのです。

うさこ
うさこ

忙しいとどうしても時間が優先で確認が後回しになってしまうことも。
その結果ミスすると余計に時間がかかるっていうね。

看護師は検温しながらナースコールの対応をするなど複数のことを同時進行で行わなければならないことが多く、作業が中断されることもミスが生じやすい原因です。

看護師は忙しすぎて、自分の分身があと2人くらいほしい

私も仕事中はとにかく時間が足りませんでした。

複数の体温計や血圧計を使ってバイタル測定している間に痰を吸引して、コールが鳴ってトイレへ誘導・移乗しトイレ終了のコールが鳴るまでの間にまた受け持ちの患者のところに戻って点滴繋いて、っと思ったら今度は別の患者からコールが鳴り…。
点滴繋ぎ終わらないし、その前にオペ出ししないといけないし、そっちを考えると体温計がずっと挟みっぱなし…とこんな感じでした。

ルート確保しているときはどうしてもナースコールが取れなくて、そんな時に限って自分の受け持ち患者からのコールで「なんでとらないの?」と怒られることも多々ありました。

ちよ子
ちよ子

看護師って忙しすぎだよね。

うさこ
うさこ

仕事自体を省略する看護師もいたけど、それが賢いやり方なのかもって考えになってくる。

②緊張や睡眠不足・疲労

緊張しているとミスを起こすことがあります。
特に新人は環境にも仕事にも慣れておらず毎日緊張しっぱなしです。
怖い先輩が見ていると、緊張して委縮してしまい失敗することもあります。

うさこ
うさこ

緊張感持つのも大切なんだけど、緊張しすぎると上手くいかないよね。
手が震えちゃう。

また残業や自主学習などで睡眠不足になったり疲れがたまるととミスを起こしやすくなります。

ちよ子
ちよ子

睡眠大事だよね。
看護師って夜勤もあって睡眠リズム崩れがちだし大変。

③コミュニケーション不足

看護師同士や患者さんに対してコミュニケーションが上手くできていない時にもミスが起こります。

自分は伝えたつもりでも相手に伝わっていなかったり、逆に相手の伝えたい意図と自分の理解が異なっていたりすることがあるからです。

うさこ
うさこ

患者さんに「ベッド上で安静にしてください。」と伝えてた看護師。
ところが患者さんはベッドの上で起き上がってテレビを見ていました。
「安静って言ったのに何で起きているんですか!」と怒ったそう。

患者さんはベッドの上なら静かに過ごせば問題ないと捉えたけど、看護師側はベッドでじっと寝ててと伝えたかったみたい。

ちよ子
ちよ子

これは患者さんが悪いんじゃなくて、看護師の伝え方の問題では?

先輩ナースが話かけにくい人だとコミュニケーション不足になりがちです。
相談できずに自分で判断してしまった結果間違うことがあるからです。

うさこ
うさこ

相談しても、「なんで分からないの。」「勉強した?」と期待する答えが返ってこないこともあって、ますます話しかけにくくなるんだよね。
勉強しても分からないから聞いてるのに(泣)

ちよ子
ちよ子

相談しても違ったことを教えられて自分のミスになることも。
病院の教育がちゃんとしているところじゃないとダメだね。

感情のぶつけ合いは仕事にふさわしくないコミュニケーション

ここでは私の場合のコミュニケーションの失敗例を紹介しましょう。

私は自分の患者からのナースコールが取れないことがあり、先輩ナースから怒られることがありました。

「さっきのコールあなたの患者さんからよね?なんで出ないの?」って感じです。
「〇〇さんの対応で出られませんでした。すみません。」と言いながら、
(〇〇さんはそもそも先輩ナース受け持ちなのに何でずっと記録やおしゃべりしたままで出ないの?)
(自分の患者のコールは出ないの何でそんなこと言えるの?)とただ不快な気分になって終わっていました。


だけど本当にすべきことは、コールあった患者さんの対応を誰かがしてくれたのか?どういう要件だったのか?を確認することです。

もし誰も対応していないなら、自分が行かないと患者さんはほったらかしのままです。
最悪患者さんに何か問題が生じている可能性もあります。

言われたことを感情で受け止めるのではなく、状況を判断することが重要です。
想像力を働かせて何が起こっているのか考えます。
怒られたことだけに気を取られて凹んだりイライラしたりするのは精神力の無駄遣いです。
それに対応策に目を向けることで落ち込むことへの対策にもなります。

看護師がミスを起こしやすい患者さんの特性

以下のような患者さんは特にミスを起こすリスクが高くなります。

  1. 高齢者や子ども
  2. 医療機器を使用している
  3. 麻痺や筋力低下がある
  4. 精神状態が不安定


①高齢者や子ども

高齢者や子どもの患者さんは看護師がミスを起こしやすい代表的な存在です。
高齢者は加齢による筋力や運動能力の低下により転倒しやすくなります。
また視力や聴力の低下により周囲の危険に気付かないことがあります。

うさこ
うさこ

高齢者はただでさえ機能低下があるのに、それに加えて疾患による影響もあるからね。

小さな子供は判断力が不十分で予想外の動きをすることがあります。
ちょっと目を話した隙に思いもよらないことが起こっていたということがあります。

うさこ
うさこ

友達の子供をみていた時のこと。
「すぐ戻るからここで遊んでてね。」って言って数分離れました。
戻ってくると元の場所にいなくて、他の場所で遊んでた…。

②医療機器を使用している

病院に入院している患者さんは何らかの医療機器を使っていることがほとんどです。
例えば点滴や酸素吸入、ドレーンを挿入している場合、チューブを体の下に敷いてしまったり抜去してしまったりというミスが生じる可能性があります。

医療機器の設定を間違えたり、機器自体に問題があったりという場合もあります。

うさこ
うさこ

私が最初にいた病院には医療機器に問題がないかチェックする人がいました。

転職した病院は、機器のチェックが行われてなくて電源が入らないなんてものもあった…。

③麻痺や筋力低下がある

疾患や加齢により、麻痺や筋力低下のある患者さんには注意です。
そのような患者さんは自分で動けると思い込んで助けを借りずに動こうとすることがあります。
ところが思ったように自分の体重を支えられなかったりバランスを取れなかったりして転倒してしまいます。

また麻痺のある患者さんを看護師が介助する際に、思ったより体重がかかって支えきれずに倒れこんでしまうこともあります。

うさこ
うさこ

軽介助の患者さんの歩行介助中、患者さんが突然床に座り込むように体重をかけてきてずるずると倒れてしまったことがあります。
インシデントレポート書かされました(泣)

④精神状態が不安定

術後や夜間にせん妄状態になったり、認知症や精神疾患などで精神状態が不安定な患者さんにも注意が必要です
このような患者さんも突発的な行動をしたり、指示が入らないことがあるのでミスの危険性が高くなります。

うさこ
うさこ

感染症対策でマスクを付けてもらわないといけなくても、本人は分からずに外してしまうこともあるよね。

精神疾患のある患者さんがカーテンを丸めて首吊りをしようとしていたなんてこともありました(驚)

すぐさまカーテンは撤去されました。

看護師がミスを防ぐための対策方法

看護師がミスを防ぐため対策方法にはどのようなものがあるのでしょうか?

  1. 規則正しい生活
  2. 余裕を持った行動
  3. 何度も確認

①規則正しい生活

頭がクリアな状態で体力も十分あることはミスを防ぐことの基本です。
その状態を保つためには規則正しい生活を送ることが大切です。
しっかり食べてよく眠り、ストレスをためない事をまずは優先させましょう。

うさこ
うさこ

食事が疎かで睡眠不足、ストレス溜まってって状態だとミスも起こりやすいよね。

ちよ子
ちよ子

睡眠不足で朝食抜き、仕事のストレスも発散できてない。
こんな看護師さんも多いよね。

②余裕を持った行動

行動に余裕を持たせることはミスの防止に効果的です。
ではその時間を確保するにはどうすればよいのでしょうか。

まず動線を考えることです。
看護師は複数の患者受け持ちますが、患者それぞれの部屋が離れていることがあります。
あちこち行ったり来たりしていると時間のロスになります。
どう動くと効率が良いか事前に頭の中でイメージします。

それから必要物品は多めに用意すること。
足りなくなった時に取りに行く手間と時間を省略できます。

うさこ
うさこ

私が看護師になりたてのころ。
失敗した時用の物品を用意しておらず、ナースステーションまで取りに戻ることが何度かありました。 
学生の時の練習では1セットずつしか使えず、その時の感覚のまま用意してしまったのです。


予定がキツキツに詰まっているとどうしても焦ってミスを起こしやすくなります。
かかる時間を多めに見積もったり、何かあった時のための時間も考えて予定を立てましょう。

うさこ
うさこ

だけどそんな余裕の時間がないから看護師はミスしちゃうんでしょうな。
結局残業や休憩時間を削って時間を確保するんだよね。

ちよ子
ちよ子

それだと疲労で判断力低下によるミスが起こるという悪循環。

個人の努力や工夫だけじゃ正直難しいところもあるよね。

あとは「無理しない」「全部を完璧にやろうと思わない」ことです。

私は全部の仕事を勤務時間内で終わらせないといけないと思っていました。
だけど全部していていたら時間内に仕事は絶対に終わりません。

先輩ナースはどうして時間内に終わるのだろうと疑問に思っていました。
その秘密が仕事をしているうちにだんだん分かってきました。

まず点滴や食事など、時間が決まっていることは最優先で済ませます。
次に優先するのが記録です。
保清や口腔ケア、点眼や軟膏の塗布など緊急性のないことは出来ればやるというスタンスです。

うさこ
うさこ

家族が良く来る患者さんの場合、身の回りのケアが行わていなくて患者さんが汚れてるからクレームになっていることもあったな。

ちよ子
ちよ子

確かに、顔が目ヤニや唾液で汚れたままだったり、口の中が乾燥して汚かったりしたら、「ちゃんとやっていますか?」って言いたくなるかも。
看護師さん忙しいからしょうがないかなって思うところもあるけど、やってないのにやったと記録がしてあるのはいかがなものか。

そしてこれは良くない例かもしれませんが、最悪バイタルや記録は前回と似たような値を入れたりコピペしていることもありました。
看護師は実際には意外と上手く手を抜いている事もあるのです。

うさこ
うさこ

最低限のことだけやっておけばとりあえず何とかなる。
だけど下っ端ナースは先輩がやってないところをやらないといけなかったりするから辛み(泣)

「口腔ケアした?」って、先輩がやってないから痰がこびりついて取れないんですけど~(怒)
言えないけどね(泣)


新人はこの事実を知らずに全部やろうとします。
知っても新人に先輩が後回しにしたところが押し付けられることが多いため、結局は全部やらなければなりません。
その結果バタバタしてよりミスを起こしやすくなります。

うさこ
うさこ

これは病院にもよるかもしれませんけどね。
それぞれの看護師が全部頑張ってやっているところもあるだろうし、逆にやらないようにしているところもあるかもしれないね。

私は最初の病院で「1年目は試練みたいなもので、2年目からだんだん手抜けるようになるよ。」っていう先輩がいたけど、そういうことかと後で理解しました。

年数が経ってくるとズルできるところも出てきます。
だけど本来先輩後輩関係なく自分の仕事は自分でやるべきです。
新人の試練などといって仕事を押し付けるような病院で働くとミスが起きるもとです。

また自分が先輩になった時に後輩に同じようにすると、その悪習慣断ち切れず残っていきます。
そこで辛い思いをした看護師が辞めると、看護師の人数が減って結局自分の首を絞めることになります。

うさこ
うさこ

自分が新人の時こうだったからと後輩に同じようにするのは考えがないよね。
いじめられたから自分も同じようにいじめようじゃなくて、どうしたらいじめがなくなるかを考える方が人としてのレベルが高くないでしょうか?

③何度も確認

確認は何度してもやりすぎと言うことはありません。
ちゃんと自身をもって大丈夫と思えるまで何回でも確認しましょう。

また一人の目で確認するより、目を変えて複数で確認する方が効果的です。
点滴を準備する人と実施する人でそれぞれダブルチェックすることはほとんどの病院で行われているでしょう。

もしも全部ひとりでやっている病院ならば仕組みを変えるように働きかけた方が良いかもしれません。

うさこ
うさこ

古い病院やいい加減な病院だと一人でやってることが多いかもね。
昔ながらのやり方が正しいと思ってなかなか変えようとしないことも。
その場合は自ら正しい病院に移る方がいいかもしれません。

ちよ子
ちよ子

薬剤の量を一人の看護師で確認&準備して投与することも。
これだと間違っていたことすら気づかずに間違ったままで終わっているってこともあるよね。
何もないからそれで済んでるし、何かあっても原因が曖昧にされてることも。

何か違和感を感じた時は要注意です。
何かいつもと違うな、おかしいなと言うときは問題が潜んでいることが多いからです。
違和感のあるままにしないで、一度立ち止まって考えてみることが大切です。

うさこ
うさこ

これも忙しいと次のことをしないとって思ってしまってなかなか難しいんだよね。
だけどミスがあるともっとめんどくさいことになるので忙しくても放っておかない方が良いよ。

それから大事なことや報告したこと相談したことは記録に残すことも大切です。
報告した・しないのトラブル防止になり、自分の身を守ることにもなります。

うさこ
うさこ

私は記録に〇〇さんに報告、確認って書くと嫌がられました。
だから他ナースに報告とか先輩ナースに相談とか個人名が出ないように記録していたよ。

ちよ子
ちよ子

これでも書かないよりはましかもね。

あわせて読みたい【看護師1年目】辞めたい!向いてないかも?考えるべき5つのこと

「忙しすぎてミスが起きない方が難しい。」「ミスの責任を押し付けられて辛い。」という看護師さんは転職するのも手です。

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あわせて読みたい看護師が転職する時に転職サイトを利用しない方が良いって本当?(裏情報あり)

ちよ子
ちよ子

自分の考え方など内面を変える方法もあるし、環境など外側を変える手もあるね。


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