看護師の転職って転職サイトを使わなくてもできるの?
出来るよ。
ハローワークを使ったり直接応募したりする方法もあるね。
看護師転職サイトを使ったら転職に失敗してしまった。
もう転職サイトは使いたくない。ハローワークで転職したい。
病院の先輩が転職サイトは使わない方が良いと言っていました。
使わずに転職するにはどうすればいいですか?
看護師が転職する際に最も利用されているのが看護師の転職サイトです。
しかし中には転職サイトを使わずに自力で転職をする人もいます。
自力で転職する際に使われる方法のひとつがハローワークです。
知り合いから紹介してもらったり行きたいところが決まっている場合は直接応募でもいけます。
そうじゃないならまずは転職先を探さないといけないね。
転職サイトを使わなくてもハローワークでの転職は可能です。
しかし自分の力だけで進めていかなくてはならないため難易度や失敗のリスクは高くなります。
そこでここでは自力でも進められるように転職サイトを使わずにハローワークで転職する方法を具体的に説明します。
目次
看護師が転職サイトを使わずに転職する5つの方法
転職サイトを使わずに転職する方法には以下のようなものがあります。
- ハローワーク(公共職業安定所)
- ナースセンター
- 求人広告
- 紹介
- 直接応募
転職先を探す手段を①~⑤の方法から選びます。
その後の流れはどれも同じです。
転職サイトとの大きな違いはサポートがないところ。
自分で求人探しから情報収集、応募書類の準備をしないといけません。
求人検索※ココの手段をどれにするか
↓
情報収集
↓
応募書類準備
↓
面接
↓
内定
↓
入職
今回は①ハローワークで求人を探すケースだね。
ハローワークで転職する方法~5ステップ~
ハローワークは公共職業安定所のことです。
「公共」とあることからも分かるように民間ではなく国(厚生労働省)により設置された機関です。
転職の流れは以下のようになります。
- 居住地のハローワークの場所を確認
- ハローワークに行って求人検索をする
- 職員に応募したいことを伝える
- 履歴書と職務履歴書、面接の準備
- 内定したらハローワークに連絡する
STEP1.居住地のハローワークの場所を確認
まずはハローワークがどこにあるか確認しましょう。
ハローワークって普段関わらないから、どこにあるか分からない人もいるんだよね。
ハローワークの開庁時間は、平日の8:30~17:15です。
中には夜間や土日でもやっているところもあります。
失業保険の手続きをする場合は自分の住んでいる地域のハローワークに行かなければいけませんが、求人検索のみならどこのハローワークでも可能です。
STEP2.ハローワークに行って求人検索をする
ハローワークに行って窓口で求人検索をしたいと伝えると専用のパソコンから検索できます。
検索だけなら、ネット環境があればハローワークインターネットサービスからも可能です。
一度退職してから求人を探す場合は、失業保険を受け取るための手続きなどを行います。
ざっくり説明すると、まずは失業手当についての説明会に参加します。
それから就職活動をして失業認定日に活動報告をするよ。
自己都合での退職の場合は、3か月目から失業手当が支給されます。
もっと詳しく知りたい→ハローワークインターネットサービス雇用保険手続きのご案内
STEP3. 職員に応募したいことを伝える
希望の求人が見つかったら職員に応募したいことを伝えます。
担当者が相手先に連絡を取って条件を確認したり、面接日を調整してくれたりします。
ここで親切な人に当たると、離職率や転職先の口コミなどを教えてくれることがあります。
STEP4.履歴書と職務履歴書、面接の準備
履歴書や面接についてはハローワークで無料講座が行われていることがあります。
しかしハローワークはどちらかと言えば企業などの一般職向けです。
看護師に向けた内容というよりも一般的な内容になっているのでいまいち物足りないかもしれません。
それでも書きっぱなしにせず必ず誰かに添削してもらおう。
誰にも見てもらわずに提出するくらいなら、ハローワークでもいいから添削してもらった方が絶対に良いです。
STEP5.内定したらハローワークに連絡する
一度退職して失業中に就職が決まったらハローワークで手続きをします。
早く転職先が決まると再就職手当がもらえます。
ハローワークで転職する流れはこんな感じ。
看護師がハローワークを使って転職する3つのメリット
- 転職先を誘導されない
- ハローワークにしかない求人を探せる
- ハローワークからも情報収集できる
①転職先を誘導されない
転職サイトを使用した場合、アドバイザーによっては自分が転職させたいところに誘導する人もいます。
一方ハローワークだと自分で転職先を探して選ぶため、自分が考えて選んだ先を選べます。
転職サイトは就職してもらわないと自分たちの儲けが発生しないため、なんとか転職してもらおうと考えます。
もちろん利用者のことを考えて、良かったと思ってもらえる転職先を一生懸命考えてくれる人もいます。
一方でとにかくどこでも良いから転職させようという人もいるのです。
ノルマに追われているのかな?
ハローワークは公的な機関のため利益を気にする必要がありません。
そのため中立な立場から意見をもらえます。
②ハローワークにしかない求人を探せる
ハローワークは誰でも無料で求人を掲載できます。
そのため転職サイトに払う資金を十分にもっていない小規模な施設やクリニックなどの求人も見つけられます。
採用に予算をかけられない国公立病院や大学病院の求人もハローワークで見られます。
③ハローワークからも情報収取できる
ハローワークだから得られる情報もあります。
ずっと求人出してるとか、ハローワークから就職した人の就職率や離職率とかね。
なかには転職先の情報に詳しい職員の方もいて、いろいろと教えてくれることもあります。
ほとんどの職員はわざわざ自分の仕事を増やしたくないし、こちら側から質問しないと教えてくれないけど。
だけどなかには親切な人とか話したがりな人もいるんだよね。
看護師がハローワークを使って転職する3つのデメリット
ハローワークを使っての転職にはもちろんデメリットもあるよ。
- サポートが不十分
- 質の悪い求人が多い
- 在職しながらだと使いにくい
①サポートが不十分
転職サイトだとアドバイザーによるサポートがありますが、ハローワークだと自分で全てやらなければなりません。
転職に慣れている人や自分で調べてできる人ならハローワークで進めるのもいいかもしれません。
しかし初めて転職する人には難しいかもしれません。
どうやって転職先を選べばいいか分からないし、どこも同じように見えちゃう。
ハローワークで看護師の求人を見てみると結構あるんだよね。
選ぶ基準がないとどれにしたらいいか分からないってことも。
②質の悪い求人が多い
ハローワークは無料で求人を掲載することができます。
しかも求人票の内容は、企業側が記載した内容のまま掲載されます。
そのため質の悪い求人が多いのも事実です。
そのためハローワークの求人票だけ見て転職先を決めるのは失敗のもとです。
実際の病院の内情についてしっかり情報収集できるかどうかが転職成功のコツになります。
誰でも無料で利用できるから、悪い求人も集まりやすくなるんだね。
もちろん良い求人もあるよ。だけど転職初心者が見極めるのは難しいかも。
求人票の内容が違ってたっていうトラブルも良く聞くね。
③在職しながらだと使いにくい
ハローワークの開庁時間は基本的には平日の8:30~17:15です。
開いている時間が決まっているため、仕事を続けながらだと不便なところがあります。
逆に転職サイトを使うと、電話やラインでいつでもやり取りできるから便利。
そもそも、わざわざ行く必要がないよね。
夜間や休日に対応してくれることもあるよ。
看護師は平日休みも取れるから、他の職種よりは進めやすいかもね。
ハローワークは、基本的には無職の人が仕事を探す場所だね。
無職だと平日も土日も関係ないからね。
看護師がハローワークで転職する理由は?
看護師が転職する時は看護師の転職サイトを使うことが多いよね。
あえてハローワークで転職しようとしている人は、なぜそうするのかな?
①転職サイトを使って転職したら失敗した
転職サイトを使って転職したものの転職先が最悪だった場合です。
転職サイトでブラック病院を紹介されて転職サイトはもう信頼できない。
今度は自分で探そうという考えになるのです。
②転職サイトはマージンが発生するから不利だと聞いた
転職サイトを利用すると、採用する側は転職サイトにマージンを払わなければいけません。
お金を払わないといけない分採用してもらいにくいという噂も良く聞かれます。
そこから転職サイトを使わない方法で転職しようと考えるのです。
Aさんは看護学校卒業後、急性期の病院に勤めていました。
忙しかったですがやりがいもあり職場の人間関係も良くずっと続けていきたいと思っていました。
しかし結婚・出産に伴い転居することになりました。
落ちついてきたため転居先で新しい職場探しを始めることにしました。
Aさんは転職サイトは使わない方がいいという噂をきいたことがあったため、ハローワークを使って自力で転職活動をすることにしました。
自宅から通える範囲の病院を検索してみると良さそうな求人をみつけました。
中規模の個人病院で保育所もあるし、給料も今までの条件よりも良かったためその病院応募してみました。
するとすぐに内定をもらえました。
病院側から、ハローワークからの応募だったのですぐに採用を決めたと聞きました。
どういうことかというと、転職サイトからの応募者を採用する場合転職サイト側にマージンを払わなければなりません。
ハローワークだとお金がかからず採用できるためすぐに採用されたのです。
ところがこの病院、ブラック病院だったのです。
Aさんがまず驚いたのが感染対策に対する意識の低さ。
以前の病院がきちんとしていたためなおさらそのギャップは大きかったようです。
それから残業が多いこと。
Aさんは面接のときに残業はほとんどないと聞いていましたが、実際はほぼ毎日1~2時間程度の残業がありました。
保育所があったので子供は預けて見てもらえましたが、家のことをする時間が確保できませんでした。
最後に人間関係の悪さ。
そもそもなぜAさんの残業が多かったかというと、他の看護師がとにかく動かなかったからです。
Aさんの病棟は新人や気に入らない人に仕事を押し付けるような傾向があったのです。
残業代をつけてもらえないどころか、給料も入職時に聞いていた金額より少なくなっていました。
Aさんは最初に勤めていた病院が自分の中の基準となっており、他の病院も同じようなものだろうと思っていました。
このようなブラック病院があることを転職して初めて知ったのです。
結局Aさんは数か月後退職していきました。
実はこのAさん、私が勤めていたブラック病院に中途採用で入ってきた看護師さんです。
いろいろおかしなところがあってこの病院ヤバいと思われて数か月で辞めて行きました。
てか、うさこの病院人辞めすぎじゃない?
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